設置
ホームページを設置するには、ホームディレクトリに public_html という名前のディレクトリを作成し、そこに公開したい HTML ファイルを置きます。通常はPCで作成したファイルをFTPソフトで転送します。
デフォルトで表示されるファイルは index.html です。
アクセス制御
  1. パスワードによるアクセス制限
    ページ閲覧時にユーザ名とパスワードの入力を求めることで閲覧を制限します。
    まず、htpasswd コマンドを利用してパスワードファイルを作成します。
    ※パスワードファイルはホームディレクトリなどに置き public_html 以下には置かないようにしましょう。

    書式: htpasswd [-c] パスワードファイル名 ユーザ名

    新規にパスワードファイルを作るときは -c オプションが必要です。
    例えば、新規のパスワードファイル .htpasswd に apple さんのパスワードを作るには、
    %htpasswd -c .htpasswd apple
    
    と実行します。
    パスワードの入力を求められますので、掛けたいパスワードを入力してください。

    今のパスワードファイルにユーザ ringo を追加するときは、
    %htpasswd .htpasswd ringo
    
    を実行します。

    次に、パスワードを掛けたいページのディレクトリに .htaccess ファイルを作成します。 .htaccess ファイルには以下のように記述します。
    AuthType Basic
    AuthName "Members Only" ←パスワード入力画面に表示する文字列。
    AuthUserFile /home/apple/.htpasswd ←パスワードファイルの絶対パスを書きます。
    Require valid-user ←パスワードファイルにある全ユーザのアクセスを許可

    ※ユーザ apple だけ許可する場合は Require user apple と書きます。
    通常使われるBasic認証はパスワードがそのままインターネット上を流れるため安全ではありません。ホームページ用のパスワードは大事なパスワードとは別のパスワードを使いましょう。

  2. IPアドレスによるアクセス制御
    アクセスしてくるユーザのIPアドレスやホスト名でアクセスを許可したり制限したりします。
    アクセス制御は .htaccess ファイルに order allow, deny の3つのディレクティブを記述することで制御します。


日記(ブログ)
このサーバーにはブログ用ソフトとしてあらかじめtDiaryが用意されているため、簡単な初期設定のみで日記の作成が可能です。
ユーザホストにログインして以下のコマンドを実行します。
%ruby /usr/local/share/examples/tdiary/tdiaryinst.rb --suexec
次に、保守管理用にパスワードファイルを作成します。
既に、パスワードファイルがある場合は、public_html/diary ディレクトリにある .htaccess ファイルを修正してください。
新規に作るにはホームディレクトリで以下のコマンドを実行します。

 htpasswd -c .htpasswd ユーザ名

例えば、ユーザ名が apple の場合は、
%htpasswd -c .htpasswd apple
と実行します。
パスワードの入力を求められますので、適当なパスワードを入力してください。
安全のためログインパスワードなど重要なパスワードとは違うものにしましょう。

これで、初期設定は終わりです。これ以外の細かい設定は全て Web から行います。
tDiaryのアドレスは http://www.lovelove.ne.jp/~ユーザ名/diary/ です。
ここへアクセスして、ページ右上の「追記」→「設定」で設定画面に進んでください。
なお、オリジナルのtDiaryに若干の修正を加えているので、月一覧表示でのリンク元表示は行われません。